| 鳥羽市答志島のちりめんは特に上物と地元でも評判の逸品です。
じゃこの材料は鰯の稚魚。2cm足らずの体の中に旨みと滋養をたっぷりと抱えています。
伊勢湾の入り口に位置する鳥羽市答志島の周辺には黒潮が流れ込み、ちりめんに適した鰯の稚魚が群れをなしてやってきます。
島のじゃこ漁は、目の細かな網で群れを追い込んで獲るバッチ漁。漁師たちがザンブと波をかぶりながら豪快に網を引き上げると、勢いよく跳ねる鰯の稚魚たちでいっぱいになります。

しまのじゃこ屋さん「マルハ小林春吉商店」ではこうして水揚げされたばかりじゃこを仕入れています。市場から車で3分。鮮度の落ちないうちに加工場に運び、まずは塩茹から。この時の塩加減で製造者それぞれの持味が決まりますね。と小林さん。その後、屋内で軽く水分を飛ばし天日干しに移ります。通常は2〜3時間ですが、自然相手のため手触りと職人の勘を頼りに時間を調整します。程よく乾けば出来上がり。機械で乾かしてもこの味は出ません。と語る小林さんはマルハ商店の五代目。 |